
なぜ、バスルーム用の照明器具に「蒸気耐久試験」を施すのか? 正直、バスルームという環境は、発熱素子にとっては最悪の場所です。ある瞬間は部屋が完全に乾燥しているのに、次の瞬間には湿度100%の状態になります。もし照明器具がそのような環境に対応できていなければ、シール部分が壊れてしまい、湿気がフィラメントに触れることで、数週間で故障してしまいます。 私たちは、電球がどれくらい持つかを推測するのは好みません。代わりに、まず実験室でテストを行います。
「湿熱試験」
インフラレッドランプを一つずつ取り出し、気象チャンバーの中に入れます。そこで高温と高湿度の環境を作り出し、何百時間も放置します。これは、実際に何年も続く蒸し風呂のような環境を、ごく短い時間で再現する装置です。 私たちが重視するのは、漏れや剥がれです。 実際、一見完璧に見えて、短期間のテストでは正常に動作するかもしれません。しかし、48時間も湿熱環境にさらされると、シール部分の微細な隙間が現れます。湿気が入ると、フィラメントが酸化してしまい、照明器具は使えなくなります。
常に問題が起こりやすい部分
ほとんどの照明器具は、ハロゲンを含有した石英管を使用しています。ガラスと金属が接続されている部分が、ほとんどの場合、最も弱い部分です。 ガラスと金属は、熱くなると同じ割合で膨張しません。そのため、互いに押し合ったり引き合ったりして、微小な隙間が生じます。テスト中は、ガラスに曇りができたり、電気的な漏れがあるかどうかを確認します。 また、保護コーティングもチェックします。湿度の影響でコーティングが泡立ったり剥がれたりすると、熱が均等に伝わらず、「ホットスポット」ができてしまいます。そして、そうなると通常、管が破裂してしまいます。
トレードオフ
このように厳格なテストを行うため、工場を出る前に多くの製品が廃棄されてしまいます。また、200時間もの浸漬試験を急ぐこともできません。 しかし、それだけの価値はあります。 天井に設置する照明器具は、しっかりと機能している必要があります。6ヶ月ごとに顧客からの苦情や交換依頼に対応するのは避けたいものです。最初のお風呂で照明器具が壊れてしまうよりは、工場の生産速度を少し遅らせる方が良いのです。